あのカメラを触ってみました

諸事情があって少し公表までに時間がかかりましたが、
先日、あのカメラ。Fujifilm X-T4を触る機会がございましたので、その内容について書いていきます。

このストーリーは突然に。

以前より、「X-T4は良い!」と明言しておりましたが、フジフィルムさんが持ってきてくださいました。
ただ、あくまでも触るだけという名目でしたので、シャッターは切らせてもらいましたが、その写真は公表できませんので、ご了承ください。
※といいますか、基本的に条件が同じであれば、映像のセンサーはX-T3と同じなので、同じ絵ができるはずです。

新型コロナの影響でいろいろなカメライベントがなくなったりということで、X-T4を触る機会が全国的に無い中で触ることができたのは非常に嬉しい出来事でした。

さて、以下では今まで所有してきたX-T2、X-T3と比較して…という話を挙げていきたいと思います。

スタイル

基本スタイルに大きな変化はありません。
X-T2からも、X-T3からも、大きな違和感もなく使うことができます。
X-T1からX-T2になった時には大きな変化を感じましたが、それ以降はあまり大きな変化ではないですね。
ただ、バリアングル(液晶面を起こしたりする)時が大きく変わりました。
ボディの左側に大きく液晶を展開しなければなりませんので、そのあたりは非常に好みが分かれるところです。

僕としては、X-T2やX-T3のスタイルが非常に気になっていたので、正直この点は残念な点です。
それでも、思ったほどの使いにくさは個人的には感じませんでした。
この変は好みがでると思います。(それでも僕はX-T3のスタイルが好き)

重量については、X-T3より重たくなっています。

・X-T2 : 507g
・X-T3 : 539g
・X-T4 : 607g

あら、X-T2からいうと100g増えてるのね…
逆に言うと、バッテリーを変更して、手振れ補正も組み込んで100gで終わってるなら十分すごいのかも…

手振れ補正!

正直、「手振れ補正は保険でしかない」って言ってますが、無いよりはあった方がよいです。
ほかのメーカーさんは既にボディ内手振れ補正が強力ですが、フジフィルムはX-H1しか無いんですよね。
X-T4は6.5段の手振れ補正とのこと。
手振れ補正がついていないレンズをX-T3とX-T4につけて撮影してみましたが、明らかな違いがありました。
ここで、写真を出せないのが残念なくらいに強力でした。

6.5段。
仮に、あるレンズで手振れ限界速度が1/60秒の人がいたとします。
同じレンズで同じ条件であれば、1/60→1/30→1/15→1/8→1/4→1/2→1/1で6段なので、1秒より遅くシャッターを切ることができるということです。
※もちろん、被写体ブレは防げませんよ。
 

ボディ内の手振れ補正で最も効果的なのは、手振れ補正がついていないレンズでも手振れ補正が使えるということです。
これは非常に大きなアドバンテージになります。

ついつい「Carl ZeissのTouitでも使えますか?」と聞いてみましたが、「使えると思います」とのこと。
これは、非常にレンズの幅が広がる!


個人的には、三脚を使うシーンばかりなので、手振れ補正のメリットはそんなに大きくないのですが、
たまに一眼ムービーを撮っているので、ボディ内で手振れ補正が効くのはとても嬉しかったりします。
むしろ、「動画も撮ってみたい」が僕の中になければ、X-T3で十分満足なんですけどね。

速く・賢くなったオートフォーカス

X-T3とX-T4では、センサーは変わっていません。
そのため、出力される映像は変わらないどころか、オートフォーカス性能も大して変わらないんだろう と思っていました。

ところがどっこい。

オートフォーカスが別物になっていました。

オートフォーカスの速度

X-T2でも十分速かったオートフォーカス。
最高速で0.06秒でピントを合わせることができるわけです。
センサーが変わって、まったく別物になった!と感じるくらいに速くなったX-T3。
実は、数字上は、最高速は0.06秒なんです。
※賢くなったことで、全般的なスピードアップができているんでしょうね。

そして、X-T4はAF最高速が0.02秒
最高速を体感することはできませんでしたが、「よりスムーズになった」と感じました。

コンティニュアス(追っかけモード)が、進化してた

X-T2では、一度しか使わなかったAF-Cモード。(即、使うのを諦めた)
X-T3になって、少し使いやすくなったかな?と感じるくらいでした。


さて、X-T4は…というと、「これは使えるかもしれない!」と感じる進化を遂げていました
一度つかんでしまえば、スムーズに追っかけてくれます。(X-T3と比較して。もちろん、相手の速度にもよりますが。)
「これなら、スナップ撮影でもなかなか使えるようになってるんじゃない?」という印象でした。

暗いところにかなり強くなっている!?

「暗いところでピントが合わない(涙)」
とは、よく聞きますが、それはまぁカメラの機構上、仕方のないこと


どれくらい暗いところで合わせることができるか?という性能で比較すると…
X-T2は、EV-1 に対して、X-T3はEV-3 と、X-T2に比較して4倍(1EVで2倍)くらいところでもピントが合うわけです。
さて、X-T4は?というと、EV-6
X-T3に対して8倍も暗いシーンに強い
X-T2に対して32倍!!暗いシーンに強いということです。
露出補正でマイナス5EV(カチカチと15回で5EVになることが多い)してみてください。
今よりそれくらい暗いところでもオートフォーカスが使えるんです!

↑と、ここはカタログ値の話なので、実際はそこまでではないかもしれませんが、暗いところのAFが使える性能が高い方が良いに決まってますね。

ちなみに、比較対象としては構造が違うのでよくないですが、Canon EOS 1DX markIIIはEV-4なので、暗いところへのオートフォーカスの強さとしては、1DX markIIIより上ということになりますね。カタログ値上は…。

残念ながら、これは体感することはできませんでしたので、実際に手にするのが楽しみです。

シャッターの耐久性が上がっている!

非常にうれしいのは、シャッターの耐久性能が上がっていること。
シャッターの耐久を超えると、シャッターがいつ異常をきたすかわかりません。
実際、仕事の写真で「画面の上部が白くなってしまう」という現象に2度なりました。

こうなると、頭の中まで真っ白になります。

さいわいなことに大事には至りませんでしたが、こうなってしまうと修理しかありません。
それなりに良い値段の修理代金を持っていかれました。

X-T2、X-T3のシャッター耐久は15万回だったはずです。
1日に500枚。1か月に4回撮影に行って2000枚。
75か月。6年とちょっとしか使えません。
1日に1000枚撮る人だと、その半分。3年ですね。

X-T4のシャッター耐久は30万回。
X-T3の2倍、シャッターを切ることができるわけです。
実際問題、プロとしての使用や、アホみたいな連写をしないかぎり、そんなにシャッター耐久は必要ないと思います。
しかしながら、機械はあくまでも機械。
より厳しい基準で作られたものの方が、「安全」であることが多いですよね。
そういった意味で、安心できる部分で、個人的にはうれしい部分です。

こまごまと使いやすくなっている

なかなかいないかもしれませんが、ISO感度をこまごまと変えたい人にとっては、X-Tシリーズのダイヤル式が少し面倒な場合もあります。
それでも使いやすい方ではあるのですが、今回はCモードがついているので、ISO感度を右手側のダイヤルで変更することができます

これがあまりにも使いやすくて、
「こ れ は、(操作面が)はやい!」
と歓喜の声を上げてしまいました。※伝わりにくい感動


もちろん、左上のISOダイヤルは残っているので、そのままの使い方もできます。


大事なことは、「必要な機能が、短い手数で使えるかどうか」であって、
「自分が使わない機能に文句を言っても仕方がない」ということ。
使わないなら、使わないでいいわけです。
実際問題、僕はX-Tシリーズのシャッター速度の物理的なダイヤルも、露出補正の物理的なダイヤルも使ってません。
PモードもSモード(Tvモード)も使いません。
でも、いらないとは思いません。
使わなければよいだけでの話ですからね。(おっと、余談が過ぎた)

あとは、ストラップを取り付ける皮の部品がずれにくくなっていたり、金属の三角環にカバーがついていたり。
「T3用にこれだけ売ってほしい」って言ったんですけど、今のところ販売の予定は無いそうです。
三角環のカバー、いいなぁ…。

ほかにも地味~に、たくさんの改修がされていました。
ここでは書きませんでした(興味ない)が、連射性能が非常にあがっていたり、オートホワイトバランスが2種類になっていたり。

予想していた以上に良いカメラになってて、かなり感動しました!

残念な点ももちろんある

良いこともあれば、悪いこともあるわけで。

バッテリーの持ちが良くなった変わりに、バッテリーの形が変わった

バッテリーが1.3倍長持ちするようになったみたいですが、バッテリーの形が変わってしまったのは残念な点。
さらに、バッテリーの充電器が同梱されていないんですよね。

ただ、4月27日までに「予約宣言」をして購入すれば、2本同時に充電可能な充電器がもらえる らしいですよ。

地味~に良かったのは、USBタイプのモバイルバッテリーで充電もできて、充電しながら撮影できるみたいですね。
(ほかのメーカーは既に対応済みなところが多いですけどね)

ミニストロボがついてこなくなった

X-T2,X-T3についてきていた小さなストロボ。
意外と便利だったりするわけですが、アレがついてこなくなりました。
悲しい…

やっぱり少し納得のいかないバリアングル

液晶画面を違う方向にしたい時の動かし方は、やっぱり少し微妙な気持ち。
これに関しては、個人的にはX-T2やX-T3の方が楽だったな…と残念でなりません。
それでも、もしかしたら、今回の動きの方が便利な部分もあるかもしれなくて、そこは少しさぐってみようかなと思っております。

まとめ

そんなわけで、X-T2から比較してきましたが、カメラは新しくなるにつれて何かしら良くなっていくのが当たり前。
自分の好きなカメラを持つのが一番かなと思っております。


ただ、無い袖は無い ので、X-T2に「ボディ内手振れ補正が欲しい」と思ってもどうしようもない事なんですよね。

ブレさせずに、ISO感度を上げすぎずに、丁寧に撮る技術があれば、X-T2で十分なんです。
腕がないなら機材に頼る。
そんな割り切りだって、最後の仕上がりが綺麗で素敵であればよいと思います。
※だから僕は普段はフラッグシップを使っているわけですが。(笑)


微妙な違いはあれど、X-T2から大きな操作の変更がない部分、X-Tシリーズとしては既に操作面はほぼ完成してるって事なんでしょうね。

そんなわけで…

発売日付近に、1台、店頭在庫が出る予定です。


世の中の情勢的に不安定な部分はありますが、4月28日付近に、ボディ(黒)が届く…(はず…)