【デジタル豆知識Vol.3】JPEG保存は 最小限にしよう

JPEG保存は最小限にしよう

第3回目です。前回は、画素数のお話をしましたが、今回は容量(MB)の追加のお話。

復習ープリントに必要な容量?-

とりあえず、前回の内容はこちら。

【デジタル豆知識Vol.1】プリントの大きさと MBの関係

 

容量(MB)とプリントサイズって関係ないよーってお話です。

 

【デジタル豆知識Vol.2】プリントの大きさと 画素数の関係

プリントの大きさと画素数のお話。

少しずつでも読み直して頂けると、すこーしずつ理解できてくるかもしれません。

 

質問です。同じ大きさの写真です。どちらの写真が綺麗ですか?

JPEG保存は最小限にしよう

写真A

 

JPEG保存は最小限にしよう

写真B

どっちが綺麗ですか?

おそらく、写真Bという人が多いでしょうね。

空の諧調が違いますね。

ちなみに、

容量は写真Aが292KBで、写真Bが140KBです。

写真Aの方が容量が大きいです。

でも、写真Bの方が綺麗ですよね。

どうなっているの?

おおげさな例として作りました。

写真Aは、JPGで保存するときに、一度品質を最低まで落として、その後もう一度最高画質で保存しています。

写真Bは、写真Aに近い容量になるように中くらいまで品質を落として保存しました。(容量が落ちすぎましたが。)

 

容量と画質が対して関連しないことが分かりましたね?

JPEGについて知ろう

よく「JPEGとRAWとどっちが…」とか「JPEG撮ってだしが至高!」とかいろんな話がありますが、まずはJPEGについて知りましょう。

JPEGの保存方法を本気で知ろうとすると、画素を周波数空間上に展開してぇ~とか濃いすぎる話になるので、そんな話はしません。

ただただ、JPEGは保存する度に劣化するということだけ覚えてください。

 

JPEG画像って、保存するたびに小難し~い計算を必ずします。

その時に、いらない部分をカットして少しでも容量を小さくしようとします。

この度合いが、保存画質です。

保存画質を低に設定すると、容量は小さくなりますが、見た目は汚くなります。

容量が小さくなったものを、再度、要らない部分をあまりカットしないように高画質保存すると、容量は大きくなります。

ですが、最初に削ったものは戻ってきません。

汚い画像のまま、容量だけ増えます。

これが、写真Aの状況です。

 

保存画質の度合いは、ソフトで調整できたり、調整できなかったりします。

最高画質で保存しても、必ず劣化します。

例えば、1回の保存で1%しか劣化しないとしても10回保存すると、それだけで元の90%になります。

※100に10回0.99をかけると大体これくらい。

 

それが、10%劣化する設定だとしたら??

保存するたびに、どんどん劣化していきますよね?

 

だから、JPEGでの保存はできるだけ少ない方が良いのです。

ナカイのレタッチプリントはどうなっているの?

ナカイのレタッチは基本的に Adobe社のPhotoshopを利用しています。

保存はPSD形式を利用していますので、何も作業せずに保存しても画像は劣化しません。

たぶん。いや、重ねて検証してみたので大丈夫だと思います。

受賞したデータ提出などでお客様が出力して欲しいときだけ、JPEGに出力するので劣化が最小限におさえられます。(たからばこ会員のみ)

 

<紹介:ナカイのレタッチプリント>

レタッチプリント

まとめ

JPEGの保存はできるだけ少ない方が良いということ、わかって頂けましたでしょうか?

ソフトによっては、保存する画質を選べないものもあります。

正直、そういったソフトはおススメできません。

レタッチ作業は、保存時劣化の少ない画像形式で、最終出力だけJPEGにするのがおススメです。

 

 

Point

・JPEG画像は保存するたびに劣化する

・劣化の度合いは設定できるソフトもあれば設定できないソフトもある

・作業は劣化のすくない形式で、最終出力だけJPEGにする

・ナカイのレタッチプリントはその辺も考えて作業しています。