あなたの写真、生きてますか?
はい、「いきなり何なんだ?」って感じですよね。ヨシガイです。
#本日はちょっと熱く語りモード
写真って、いろんな楽しみ方があっていい。
趣味なんだもの。
それは大前提としたうえで、撮影したデータ、どうしてますか?
良いものをプリントするという方や、SNSに上げるという方、そのまま放置するという方、様々ですよね。
あなたが撮影した、表にも出ずに誰にも見られることのない写真。
その写真の価値は何ですか?
これはあくまでも主観ですが、
写真って、誰かに見られて初めて「生きる」
と思ってます。(異論反論はあって当然です)
何かを感じてシャッターを切った。
その瞬間きりとったものはデータとして実体のないまま、シャッターを切った本人の記憶からも消えていくわけです。
生まれたのにずっと日陰で陰キャとして誰の記憶にも残らず一人死んでいく人生みたい。
あぁ、なんて悲しいんでしょう。
せめて誰かの目に触れて、だれかの記憶に残るなら、生きているって言えるのかなぁ。
なんて思ってみたり。
もちろん、撮影者本人が自分が撮影した写真をディスプレイで見てニコニコしてても良いと思います。
少なくとも、撮影者本人の記憶には残るわけですし。
それで十分価値のある写真だと思います。
SNSに上げて世界中のたくさんの人に見てもらう。
それも良いかもしれない。
見てくれたたくさんの人の中の一人にでも記憶に残ってくれたら、その作品はその人の中で生きてるわけで。
そんなことを考えながら、ふと自分のことを思ったわけです。
SNSの写真で強烈に記憶に残っている写真って、どれだけあるだろう?
再び見た時に「あ、見たことある!」と思うことはあっても、見てから1年すぎて「あの写真はすごかった」と思える写真ってどれだけあるんだろう?
展示会で見た写真の方が、SNSやWebサイトでみた写真より記憶に残っている気が、僕にはするのです。
僕自身は、自分の大切な写真は、誰かに見てもらって、価値を与えてあげたい。
ちょっと今は休憩中ですが、「いつかは個展を」と思って僕は僕なりに自分の写真を大切に撮りためています。(お仕事とは別で。)
#お仕事の写真は、買ってくれる人が見てくれることで価値になっていると思っています。
お金も溜めないとね、ちゃんとした個展会場となると小さくても一週間(実質6日)で6~7万円。
しっかりしたところだと軽く10万円を超えてきますからね。
無料のところでも良いのだけれど、自分の写真だからやっぱり最低でも画廊で展示してあげたい。
似合うかどうかは別として。それが、自分なりの自分の写真への礼儀。
プリント代や額代も稼がなきゃいけないですし。
だからみなさん、たくさんプリントして儲けさせてください。
個人で誰かに写真を展示という形で見てもらおう、自分の写真に価値をつけてあげよう、命を吹き込もう。
そう思うと、どうしてもそれくらいのお金がかかってしまう。
一般のカメラマンさんなら、審査を通れば展示してもらえる県展やその他のコンテストがあります。
写真クラブに参加していれば、そのクラブの展示会で展示すれば良いと思います。
そういった「写真に価値をつける。写真を生きさせる」選択肢の一つとして、
昨年からOKAYAMA PHOTO AWARD を開催しています。
2024も4/1から受付を開始しますので、どうぞ貴方の写真に「誰かの記憶に残る機会」を与えてあげてください。
とりあえず展示はいたしますので、審査関係なく、誰かの記憶に残る機会は平等に与えられます。
<余談>
さて、展示のお祭りとしてとらえて頂きたいOKAYAMA PHOTO AWARDですが、良い楽しみ方があります。
それは、参加することです。
実は私、何年も前に「富士フイルム営業写真コンテスト」に3回応募しました。
営業カメラマン(スタジオや出張などのプロカメラマン)が、「お客様から依頼を受けて撮影した写真」でしか応募できないプロオンリーのコンテストです。
結果はまぁ…お察しなわけですが。
応募前は「なんだぁ、この写真が並んでるなら僕の写真も入るでしょ」と思っていました。
自分が参加していないと、簡単に撮れるように見えるんです。近い(ように見える)写真は撮れているわけですから。
完全に舐めプ(相手を舐めたプレイ)な考えでした。生意気にも。
出してもないのに他の参加者に勝った気でいるんですもの、生意気にもほどがある。あぁ、恥ずかしい。
それがまぁ、箸にも棒にもかからないわけです。
考え抜いてお客様に作らせてもらった渾身の一枚ですら。。。
図録が届いて、見てからの衝撃は忘れられません。
「これは…勝てなくて当たり前だわ…」
自分が参加したからこそ、他の作品のすごさが感じられました。
「意味が分からん!」
どうしたらこの光が作れるのか、この雰囲気が撮れるのか、意味がわからなくて。
「もっとこの領域に近づけるんじゃないか?」と、自分の世界が広がっていくのを感じたわけです。
結局、参加していない者は、撮る実力がなくても外野からなんとでも言えるのだ、と自分を恥ずかしく思ったわけです。
あぁ、恥ずかしい。
自分の経験上、参加していなければ見えない世界があります。
参加したからといって、それが感じられる保証は全くありませんが、参加しなければ見えないことがあることは確かです。
これから先、もっと綺麗な瞬間を残していきたい!という想いがあるのでしたら、とりあえず参加されてみてはいかがでしょうか?
(とまぁ、途中宣伝になってしまいましたが、本題は「撮った写真を大切にしてほしい=写真に価値をつけてあげて欲しい」そんな想いで写真を撮って欲しいってことです。こんな長文を読んでくださった中で誰か一人の脳のヒトカケラにでも残れば幸いです。)
ほいじゃあの。